ボディカバーがかけられたまま保管されていた車は、外から状態を見ることができず不安になるものです。カバーには汚れやほこりが積もっていることも多く、外し方にも注意が必要です。この記事では、カバーを外す前後の確認点と、外す際の手順、保管環境の目安を紹介します。
カバーを外す前に確認したいこと
カバーをめくる前に、まず表面の状態を見ておきましょう。土埃が厚く積もっている場合、そのまま外すと車体に落ちてしまうことがあります。次に、カバーの内側にこもった湿気の有無を確認します。長期間換気されていない場合、内側が湿っていたり、カビのようなにおいがしたりすることがあります。カバーの素材によっては通気性が低く、湿気がこもりやすいものもあるため、素材の特徴もあわせて意識しておきたいところです。とりわけ防水性の高い生地は、外気との湿度差で内側に結露が生じやすい傾向があります。カバーの裏地に色が変わった箇所やシミがあれば、その真下のボディも念のため確認しておきましょう。
小動物や虫が入り込んでいないかも、注意して見ておきたい点です。カバーの端やタイヤの周辺に、巣のような痕跡や糞が残っていることがあります。無理に手を入れず、目で確認するにとどめましょう。カバーが車体にこすれてできたスリ傷がないかも、外した後に確認してください。ガレージの床に油染みのようなシミがないかも、あわせて見ておくと安心です。油染みは、エンジンオイルやブレーキフルードなどの漏れが原因となっている場合もあります。シミの位置や広がり方を写真に残しておくと、後で専門業者に相談する際の説明がしやすくなります。
カバーの外し方の手順
カバーを外すときは、まず表面の土埃を軽く払ってから作業を始めます。ほこりが付いたまま一気に引っ張ると、ボディに細かい傷を付けてしまうことがあります。次に、カバーの端からゆっくりとめくるように外していきます。焦って一気に引き上げると、車体の突起部分に引っかかることがあるためです。
もう一つ気をつけたいのが、一人で無理に引きずらないことです。大きなカバーは重く、車体にこすれたまま動かすと傷の原因になります。可能であれば二人以上で持ち上げるように外すと、安全に作業を進められます。屋外で外す場合は、風でカバーがあおられて車体にぶつかることもあるため、風の弱い時間帯を選ぶとより安心です。外した後のカバーは、汚れを落としてから乾燥した場所で保管しましょう。畳んだまま長期間放置すると、折り目に湿気がたまりカビの原因になることもあります。次に使う予定がしばらくない場合は、風通しのよい場所に広げて干しておくと状態を保ちやすくなります。
保管環境の湿度と換気の目安
車を長期間保管する場合、湿度と換気は状態を左右する要素です。一般に、ガレージ内の湿度は60%程度以下に保つことが目安とされています。湿度が高い状態が続くと、カビの発生や金属部分のサビにつながりやすくなります。梅雨時期や冬場の結露が多い季節は、特に湿度の変化に注意しておきたいところです。
換気については、完全に密閉した状態を長く続けるのではなく、定期的に空気を入れ替えることが望ましいとされています。窓やシャッターを短時間開けるだけでも、内部の空気は変わります。除湿機や換気扇の設置を検討する場合も含め、具体的な対策は専門業者に相談すると安心です。気になる劣化やにおいを感じたら、自己判断で分解せず点検を依頼してください。日頃からカバーの外側だけでも定期的に様子を見ておくと、変化に早く気づきやすくなります。
カバーをかけて保管された車は、外す前後で湿気やカビ、小動物の痕跡、スリ傷や油染みを確認することが大切です。土埃を払い、ゆっくりと一人で引きずらずに外しましょう。湿度と換気の目安も意識し、気になる点は専門業者に相談してください。一つずつ手順を踏んで確認すれば、車の今の状態を落ち着いて把握できます。
